書籍・雑誌

2009年11月11日 (水)

新連載「TVを消して本を読め!」

「翻訳ミステリー大賞シンジケート」サイトでも、月イチ連載を始めさせていただきました。
 毎度お馴染みアメリカのテレビと映画の話ですが、こちらは毎回推理小説と話題がリンクすることになっております。一つよろしく~。(^_^)

「TVを消して本を読め!第一回 その設定、どこかで見たような……(笑)」

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2009年10月25日 (日)

日本語で読めるUSCの映画の教科書

 このあいだ、本屋で映画本のコーナーをウロウロしていたら、USCの映画学部で使っていた教科書の翻訳が出ているのを発見、「これがもうちょっと早く出ていてくれたら、あんなに必死になって英語で読む必要はなかったのに」と、ちょっと悔しい気持ちになりました。
 先日紹介したシド・フィールドのシナリオ本もそうですが、ここ数年のあいだに続々と翻訳が進んでいるようですね。
 そこで、ちょっと気になったので、USCで私が教科書として使った本のうち、日本語訳があるものを調べてみました。

マッケンドリックが教える
映画の本当の作り方

アレクサンダー・マッケンドリック (著)
吉田 俊太郎 (翻訳)

フィルムアート社
(amazon)

 これが、つい先日、日本版が出版されたもの。
 カルアーツ(カリフォルニア芸術大学)の初代映像学部長で、同学部の基礎を築いた映画監督が書いた「演出の教科書」。
 いろいろな示唆に満ちたパート1と、具体的なショットの構成法について書いたパート2から成っていて、私のような初心者はパート2を熟読してから撮影に臨むべき。そして、何度か実際の製作を行ってからパート1を再読すると、いろんなことがものすごく腑に落ちてくる(だからといって、そうそう簡単に自分もできるわけじゃないですけどね)。

ザ・ムーヴィビジネスブック 第3版

ジェイソン・E・スクワイヤ (編集)
金子 満 (監修)

ボーンデジタル
(amazon)

 これも今年翻訳が出た本。
 複雑怪奇なアメリカの映画産業の内側を、各分野の現役のプロたちが語りおろしたもの。
 特にこの最新版は、90年代後半以降激変したビジネス状況をきちんと反映したものになっているところがいいです。
 これは自省も込めてですが、日本と商習慣が大きく違うアメリカ映画の世界について、きちんとした共通了解を持つための基本として、読んでおきたい1冊です。

映画の瞬き
映像編集という仕事

ウォルター・マーチ (著)
吉田 俊太郎 (翻訳)

フィルムアート社
(amazon)

映画監督・キャメラマンになる
プロフェッショナル撮影技法

ブライン・ブラウン (著)
石渡 均 (翻訳)

フィルムアート社
(amazon)

 こちらの2冊は昨年日本で出版されたもの。
 マーチの本は映像の編集について、ブラウンの本は撮影について書かれたもの。

 マーチの本の第1部はマッケンドリックの本の第1部同様、ベテランが自分の経験を元に、テクニックの極意についてエッセイ風に語っているので、読み物としてはおもしろいけど、基本的な編集技術がないとあまり教科書的な意味はないでしょう。ただし、一度自分で編集作業を経験してから読むと、いろいろと示唆に富んでいてすばらしいという点もマッケンドリックの本と同じ。

 一方、デジタル化によって実現したノンリニア編集について書かれた第2部のほうは、今や現場の人たちにとっては当たり前すぎてそれこそ意味はないかも。
 まったく編集というものについての知識のない人にとっての初読書には最適かも。

 ブラウンの本は、動画撮影についてのありとあらゆる基礎知識を詰め込んだ欲張りな本。
 その分、各章の記述がタイトでもうちょっと詳しく説明して欲しい気もしますが、常に具体的なところが頼もしい1冊です。


 さて、以下はすでに何年も前に翻訳されていた本です。

演技のインターレッスン
映像ディレクターの俳優指導術

ジュディス・ウェストン (著)
吉田 俊太郎 (翻訳)

フィルムアート社
(amazon)

サンフォード・マイズナー・オン・アクティング
ネイバーフッド・プレイハウス演劇学校の1年間

サンフォード・マイズナー (著)
デニス・ロングウェル (著)
仲井真 嘉子N (翻訳)
吉岡 富夫 (翻訳)

而立書房
(amazon)

 この2冊は、日本に帰ったときに、とっくに翻訳が出ているのを知ったもの。とほほ。

 いずれも、俳優の演技、特に、いわゆる「メソッド演技」の手法について書かれたもので、特にウェストンの本は演出家(監督)がいかに俳優にアプローチすればスムーズに進むかについて、俳優の立場から説いているのが特徴的。

 良いか悪いかはともかく、アメリカではメソッド演技が映画俳優たちの演技手法の主流となっており、もはや一部の有名アクターズスタジオ出身者のみならず、演技を習ってる人たちは猫も杓子もメソッド演技をかじっていると言ってもいいかもしれません。

 そういう状況下で、俳優を相手にコミュニケーションを図るには、演出家の側もメソッド演技の基本的な用語と手法を知っておいて、共通の言語で話し合うことが大事になってくるわけです。
 ……実際にはメソッド演技なんか興味ないと思ってても(笑)。


映画監督術
SHOT BY SHOT

スティーブン・D・キャッツ (著)
津谷 祐司 (翻訳)

フィルムアート社
(amazon)

映画監督術〈2〉
cinematic motion

スティーブン・D・キャッツ (著)
津谷 祐司 (翻訳)

フィルムアート社
(amazon)

 この2冊は、渡米前に買って持っていったもの。
 この2年半で一番お世話になった本でもあります。
 なにしろずぶの素人なもので、脚本を分解してカットやショットのレイアウトやつながりを考えるときの、基本がまったくわかっていなかったのです。
 そこで、プリプロダクション中はいつもこの2冊を脇に置いて、カメラの配置や動きに迷ったときは、何度も参照しては自分の考えをまとめる助けにしています(現在形(^^;)。

 また、原書と日本版を見比べながら、「こういうときは英語でどう言えばいいのか」をチェックできたので、撮影時にクラスメートたちと話すときにもずいぶん助けられました。

映画監督という仕事
ディレクターズ・クローズアップ

ジェレミー・ケイガン (編集)
水原 文人 (翻訳)

フィルムアート社
(amazon)

 アカデミー賞を受賞した監督たちのインタビュー集。個人別ではなく、収録したインタビューをテーマ別に再編集しているので、個々人の考え方の違いがよくわかっておもしろいです。

 演出に唯一の正解はなくて、本人が一番やりやすい手法を見つけることが大事だということを認識させてくれる本。

マスターズオブライト
アメリカン・シネマの撮影監督たち

デニス・シェファー (著)
ラリー・サルヴァート (著)
高間 賢治 (翻訳)

フィルムアート社
(amazon)

 アメリカの映画製作システムの中でも、日本と大きく違う点は、「撮影」と「照明」が分業化されていないことです。
 つまり、撮影監督が照明についても自らコントロールしているのです。
 本書は、そんなアメリカの撮影監督たちに、それぞれの経験から「撮影と照明」について語ってもらったインタビュー集です。

 この本は、ずいぶん前、刊行時に買って、初めて読んだときは、書かれていることがほとんど理解できず、途方にくれてしまったものでした。
 結局、教科書の一つとして、英語で再度読む羽目になってしまったのですが、今度は少なくとも「自分は照明の何がまだ理解できていないか」が具体的に言えるくらいには、中身が読めるようになってました。
 というわけで、初心者にはかなり高度な本ですが、蘊蓄たっぷりで読み応えがあります。


 もちろん、どれだけ本を読んでも、良い映画が作れるようにはなりません。ま、今の私が良い例でしょう。何本短篇撮っても、いまいち自分で納得できるところに辿りついてないもんなあ。(^_^;

 でも、機材だけを手に、何の予備知識もなくがむしゃらに映画を作ろうとするよりも、先人の知恵に耳を傾けることは、大事なことだと思います。特に「さて、ここからどうしよう?」と判断に迷ってるときは。

 というわけで、以上、日本語で読めるUSCの映画の教科書類でした。

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2009年10月24日 (土)

新連載のお知らせ

S-Fマガジン 2009年 12月号

早川書房
(amazon)

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2009年 12月号

徳間書店
(amazon)

 新連載のお知らせです。
 まずは、「S-Fマガジン」で先月から始まった「堺三保のアメリカンゴシップ」。
 アメリカの映画やテレビからコミックスやイベントまで、SFやファンタジーに関連した最新の話題を取り上げていく予定です。

 もう一本は、「Comicリュウ」で今月から始まった「堺三保のオタクおいどん テレビザッピング」。
 正確には新連載というより連載の模様替えなんですけど、こちらは、SFに限らずミステリやコメディまでありとあらゆるアメリカのテレビドラマについて、話題の作品を取り上げていくつもりです。
 もちろん、引き続き水玉螢之丞さんが愉快なイラスト、つうか、似顔絵(^_^;を描いてくださってます。

 似ているようでちょっとずつ違う連載2つ。御用とお急ぎでない方は、チェックしてやってください。

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2009年10月13日 (火)

フロム・ヘル

フロム・ヘル(上)

アラン・ムーア(作)
エディ・キャンベル(画)
柳下毅一郎訳
みすず書房
(amazon)


フロム・ヘル(下)

アラン・ムーア(作)
エディ・キャンベル(画)
柳下毅一郎訳
みすず書房
(amazon)


 twitterに目移りしてしまって、ずいぶん放置中でした>ブログ。
 ついでに、連載エッセイには書いてますが、今期は休学して日本にいたりします。復学は来年の予定。あと一学期なんで、なんとかもう一踏ん張りしたいと思ってます。

 さて、アラン・ムーア畢生の大作コミック、ついに翻訳版が出てます!
 上下巻2巻組で5460円也!
 つっても、わたしゃ家に籠もって仕事してたんで、本屋に行けてないので現物は見てないんですが。(^_^;

 19世紀末ロンドンを舞台に、かの有名な切り裂きジャック事件の真相を、徹底的な調査のうえに描きつつ、その上に、当時の社会情勢をきっちりと描き込み、さらにはフィクションならではのアクロバティックかつファンタジックな手法で、20世紀にまで至る現代文明批評まで盛り込んでみせた超意欲作であり、怪作。

 エディ・キャンベルによる絵(いわゆるアメコミの絵とも全然違う、どちらかというと『ガロ』風のタッチの白黒画)がとにかく馴染みにくい上に、あまりにも情報量の多い文章に、取っつきが悪いというか、読み進むのには日本語でも苦労するとは思いますが、その苦労に見合うだけの衝撃に満ちた傑作であります。

 アラン・ムーアと聞けばピンとくるアメコミ・ファンはもちろん、切り裂きジャックと聞くとむらむらっとくるホラー・ファンや、19世紀末ロンドンと聞くと『ドラキュラ』と『ホームズ』の生まれた時代と思う歴史ミステリ・ファン、さらには、「この世ならぬモノ」が透けて見えるさまを感じたいファンタジーファンまで、奇書を好むすべての好事家におすすめの1作です。
 もちろん、SFファンも、こういう奇書をこそ愛でないと! てか、実はクライマックスで、グラッと現実が揺らぐようなSF/ファンタジー的な瞬間があったりするしね。

 それにしても、こんな大変なモノを本当に翻訳出版したみすず書房と訳者の柳下さんに感謝!

 ま、とにかく、食べず嫌いしないで、まずは読んで、ってことで。

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2009年6月 9日 (火)

シド・フィールドの脚本術

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと
シド・フィールドの脚本術

シド・フィールド
安藤紘平、加藤正人、小林美也子、山本俊亮訳
フィルムアート社
(amazon)

 10数年前、初めて脚本を書いたときから、わたしがずっと参考にしていた、アメリカでももっとも古くて有名なシナリオ教本が、ついに翻訳されました。
 しかも、数年前に改訂された最新版に基づいているので、例として最近の作品にもたくさん言及されているところもいいです。

 日本と違って、アメリカではこの手のシナリオ・ハウツー本が山のように出ているのですが、本書はその草分けとも言うべきもので、79年に初版が出版されて以来、今回翻訳された第4版まで、常に重版し続けているベストセラーです。

 しかも、今ではアメリカで常識とされている、映画シナリオの「3幕構成」について、最初にきちんと言及した本でもあり、まさにハリウッドにおけるシナリオ執筆の基礎の基礎について書かれた本だといってもいいでしょう。

 さらに、今回の翻訳版は、巻末に「日本におけるシナリオの書式」という章も設けられているので、日本人にもとても親切。

 常々思うことですが、「何を書くか」に関しては、個々人の才能に頼る部分が大きいものの、「いかに書くか」については、技術が大きな役割を占めていて、しかもそれは「学ぶことが出来る」ものだったりします。

 この本は、まさに「いかに書くか」について学ぶための大きな指針となってくれるものです。

 今まで私は、本書の原書(しかも旧版)をつねに手元に置いて、ことあるごとに参照していましたが、最新版を日本語で読むことができるようになって、とても嬉しく思っています。

 シナリオに興味のある人は、ぜひとも読んでみて欲しい一冊です。

 この手のアメリカのハウツー本の特徴である「具体的に何をすべきか、論理立てて解説している」ところが、ややもすれば精神論に流れがちな日本人には、逆に新鮮で有益な視点を与えてくれるはずです。

 もっとも、今の私は、さらに具体的なUSC流の「3幕8場構成術」を教えてもらって、大いに参考にするようになっているのですが、まあ、それは企業秘密ってことで(笑)。

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2008年9月27日 (土)

火星シリーズ、映画化進行状況

51kgbcbxnxl_ss500_ 朝起きたらこんな記事がSciFiWireに出てました。

○New Look For Carter Of Mars?


 要約すると以下のような感じです。
・現在、ピクサーで「火星シリーズ」映画版の製作が進行中。
・でも、フルアニメか実写が混じるのかはまだ未公表。
・監督のアンドリュー・スタントン(WALL*Eの監督)がシナリオ執筆中。
・原作の筋に忠実なのではなく、監督の記憶の中の「火星シリーズ」に忠実に。
・フラゼッタのイラストの雰囲気はもう古いので、もっと新しいイメージを構想中。

Kbsfrazettaaprincessofmarslg うーん、どういう作品になるんでしょうねえ?
 つうか、1作でどこまで映像化しちゃうつもりなんだろう。続編とか三部作とかの構想は、あるのかなあ?
 まあ、今までずっと企画が二転三転してはダメになってたんだから、映像化されるだけでもヨシとすべきかもしれませんが。しかもピクサーだから、たぶんヒットはまちがいなし。
 映画が完成して公開が決まったあかつきには、原作バンバン増刷しないと!>創元。

 ちなみに、今、アメリカじゃ「火星のジョン・カーター(John Carter Of Mars)」がシリーズの通しタイトルなんすね。さっき、amazonで検索して知りましたけど。(^_^;
51ast11k65l_ss500_ というわけで、写真は1枚目が現行のアメリカ版の表紙、2枚目が有名なフランク・フラゼッタによる「火星のプリンセス」、3枚目が我らが武部本一郎による日本版の表紙。
 でも、記事の調子だと、フラゼッタはもちろん、日本版の画とも全然違う雰囲気になるんでしょうねえ。コミカルなデフォルメというか、子供向きな絵柄にはしてほしくないけどなあ。

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2008年9月25日 (木)

S-Fマガジン 2008年11月号

S-Fマガジン 2008年11月号

早川書房
(amazon)


 今月の〈S-Fマガジン〉の特集「宇宙SFの現在」で、ブックガイドを少しばかり書かせてもらいました。
 今月号は、ハードな宇宙SFファンは要チェック(のはず)です。

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2008年9月 4日 (木)

ダイコン7のこと

 すでに1週間以上過ぎてますが、なんとか記憶を呼び覚ましつつ、レポートを書いてみたいと思います。
 といっても、自分の企画に出ていたとき以外は、ほとんどだらだらと廊下とかで知人友人とおしゃべりするという、典型的なSFゴロだったので、あんまり書くこともなかったりするのです。(^_^;

 というわけで、まずは自分の出た企画の話など。

「SF大会初心者ガイダンス」(牧紀子さんと)
 小部屋とはいえ、満杯で立ち見まで出てしまってビックリ。だって、初心者ガイダンスの部屋なんて、普通、行かないでしょ?(^_^;
 いや、まあ、やったことは、諸注意プラスSF大会の楽しみ方、ということで、初めての人にはなんだかよくわからないであろう、日本SF大会独特のもの(時間新聞とかシール企画とか)を、担当者に説明してもらったり、企画の宣伝をしてもらったり、とか、まあそんな感じ。
 気になったんで、部屋いっぱいの人々に、
「ほんとに今回が初参加の方は?」
 って聞いたら、9割くらいの人が手を挙げておられて驚きました。まだまだイケるんじゃ?>SF大会。
 もっとも、20代の若者はあんまり見かけませんでしたけど。(^_^;

「米国映画事情」(高橋信幸さんと)
 前の企画もあったりして、もう何から何までスタジオハードの高橋さんにおまかせしてしまいました。
 一応、始める前に「こんな話でもしますかねえ」とかって用意していたお題は、以下の通り。
1.「ダークナイト」に「アイアンマン」。アメコミ映画大ヒット。人気とその理由。
2.「トランスフォーマー」に続け? 日本原作映画の今後。
3.「呪怨 パンデミック」、「ワンミスコール」……。Jホラーブームは終わったのか?
4.清水崇、中田秀夫、落合正幸、北村龍平。日本人監督のハリウッド進出動向。
5.「インディ4」に「クローン・ウォーズ」、ルーカスは何処に行く?
6.J・J・エイブラムズ版、新生「スタートレック」は大丈夫?
7.「ハリポタ」完結でファンタジー映画ブームは終わるのか?
8.IMAXに3D。アトラクション化し続けるアメリカの大作映画。次は完全立体映画?
 で、まあ、それに合わせて、高橋さんがimdbプロのページにパソコンでアクセスして、「これから製作&公開が予定されている映画」のリストをスクリーンに出してもらって、ああだこうだ言ってるうちに、あっというまに時間となってしまいました。

「SF軍事解説」(岡部いさくさんと)
 お題としては、9.11テロ以降のアメリカのSF小説や映画なんかがどのような変質を遂げているかってことでした。
 まあ、映画で言えばスピルバーグの「宇宙戦争」とか、「クローバーフィールド」とか、「ダークナイト」とかに、その影響が顕著に出てるわけで、そこにはデフォルメされた形ではあれ、今のアメリカの苦悩がけっこうダイレクトに反映されてるよね、という話をしました。
 テレビだとやはりリメイク版の「バトルスター・ギャラクティカ」が容赦なくそのへんを描いてますよね。
 要は、日本人はあんまりピンと来ないかも知れないけど、アメリカは2001年のアフガン侵攻以来、ずーっと「戦時」なんだってことですね。

 一方で、小説の方はどうかというと、『宇宙の戦士』に始まる、いわゆる「ミリタリーSF」っていうのは80年代のレーガン大統領時代に、当時の米ソ冷戦を反映したものがある種のピークを一回迎えてます。で、ここまでの作品っていうのは、たとえ舞台が宇宙でも、陸戦ものが圧倒的に多いんですよね。
 それが90年代の冷戦終結後に人気を博した新御三家(ビジョルド、ファインタック、ウェーバー)たちは、そろって英国帆船もののオマージュみたいな方向にシフトしちゃう。
 ところが、ここのところ翻訳されたミリタリーSFって、『老人と星』、『戦いの子』、それに『ハンマード』に始まる三部作など、どれもまた白兵戦に戻ってる気がする、というのが岡部さんの感想で、これにはわたしも「おっと、そういわれてみれば」と思いました。

 また、岡部さんの話はいろいろおもしろかったんですが、中でもSF的な方向で興味深かったのは以下のような発言でした。
・どこの国の軍隊にも、それぞれ特徴的な戦い方があるけど、米軍っていうのは、結局は泥臭い白兵戦に戻っていっちゃう傾向があるような気がする。
・そんなこともあってか、アフガン侵攻前くらいまでは、ヘッドマウントディスプレイとか諸々装着して、重装備した個々の兵士を展開しようとしてたけど、今はまた、個々の兵士はなるべく軽装にする方向に考えが変わってるっぽい。パワードスーツはたぶん作られないと思う。
・その代わりに、今、DARPAとかでけっこう研究されてるのは、小型の偵察用ロボットで、それがそこらじゅうにばらまかれた世界というのは、ほとんどP・K・ディックのSFの世界みたいだ。
・でも、もしそれが実現したら、対偵察ロボット用に武装した小型ロボットも絶対開発されるだろうから、そこらの喫茶店で我々が話してる横で、数センチ以下のロボット同士がドンパチやって爆発が起こったりするようなことになるのかも。
・なんだかんだで予算がないとか言ってる割には、米軍は極秘プロジェクトにかなりの予算を割いている。そういった極秘プロジェクト関連の腕章を集めて、写真を収録した本が出版されたんだけど、腕章を集めた著者自身が「どこまでホンモノなんだかさっぱりわからない」と書いてて、ほとんど「X-ファイル」の世界。

「"ニ"はニセ科学の"ニ"」(菊池誠さん、山本弘さんと)
 ちょっと話が散漫になっちゃった気もして、というか、わたしが散漫にしちゃった気がして、反省中。
 ニセ科学とは何か、とか、ニセ科学とSFに出てくる疑似科学とはどこが違うのか、どう区別するのか、みたいな話を中心に、ホーガンのヴェリコフスキーもの2部作とか、スパゲティ・モンスター教の話とかを紹介したように覚えています。
 うーん、アレで良かったのか、いまだに不安。

 どの企画も、部屋は満杯、それぞれにお客さんの笑いも取れた、ということで、まあなんとかゲストとしての責務は果たしたのではないかと。(^_^;

 でも、おかげでけっこう疲れちゃって、唯一見に行った企画は、菊池誠さんのユニット「and more..」のテルミン演奏会だけなのでした。
 あと、都市型大会の常で、なかなか時間が取れず、そんなにゆっくりと友達と話をしてる時間がとれなかったのも、ちょっと悔やまれます。会える人とは何度もすれ違ったけど、会えない人とはとうとう会えないままだったりとかも。(^_^;

 もっとも、そんなのは、個人の事情でありまして、いつものことではありますが、終わってみれば今回も、楽しい大会として参加者の皆さんの記憶に残ることでしょう。
 スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
 参加者の皆様、ありがとうございました。

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2008年8月28日 (木)

『ドレスデン・ファイル2 狂った月』

ドレスデン・ファイル2
狂った月

ジム・ブッチャー
田辺千幸訳
ハヤカワ文庫FT
(amazon)


 シカゴで唯一、電話帳に自分の電話番号を掲載している魔法使い、ハリー・ドレスデンの活躍を描く〈ドレスデン・ファイル〉シリーズの第2作、『狂った月』の巻末解説を書きました。
 このシリーズは、現代のアメリカを舞台に、ありとあらゆるモンスター(妖精、妖怪、悪魔、死霊、黒魔法使い、etc...)が次々に登場、それにハリーが立ち向かうという、伝統的なオカルトハンターものになっています(ちなみに、今回は様々な種類の狼男たちが登場、その卓越した身体能力でハリーを圧倒します)。
 それでいて、ハリーの一人称による語り口はハードボイルド小説そのもの。
 現代ファンタジー+ホラー+ハードボイルドという欲張った構成は、アメリカでも大評判で、すでに10巻を超えつつある人気シリーズとなり、テレビドラマ化もされています。
 わたしも大好きなシリーズなんで、日本でもファンが増えてくれることを願いつつ、解説を書かせてもらいました。
 ぜひ手にとってみてください。
 1作目を未読の方はそちらも合わせてどうぞ。

ドレスデン・ファイル
魔を呼ぶ嵐

ジム・ブッチャー
田辺千幸訳
ハヤカワ文庫FT
(amazon)

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2008年7月10日 (木)

『スピード・レーサー』

スピード・レーサー

マイクル・アンソニー・スティール
矢口誠訳
扶桑社ミステリー
(amazon)

 扶桑社から出版された、映画版『スピード・レーサー』のノベライズの巻末解説を書きました。
 公開中の映画と合わせて、ぜひどうぞ。

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2008年6月 2日 (月)

最近の仕事

ミステリマガジン 2008年 07月号

早川書房
(amazon)

 只今発売中の〈ミステリマガジン〉で、「インディ・ジョーンズとライバルたち」という特集で、いくつか原稿を書きました。

黎明の星(上)

ジェイムズ・P・ホーガン
内田昌之訳
創元SF文庫
(amazon)


黎明の星(下)

ジェイムズ・P・ホーガン
内田昌之訳
創元SF文庫
(amazon)

 創元から出版されたJ・P・ホーガンの新作『黎明の星』(『揺籃の星』の続編)の巻末解説を書きました。

 ちなみに、この本で巻末解説(訳者あとがきを含む)通算77冊目(のはず)です。このペースだと、5年以内に100冊突破できるかな?
「100冊達成したら、お祝いしてください」なんて話を、昨日の例会の帰り道、してたんですけど、どないでしょ?(笑)

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2008年4月10日 (木)

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説

インディ・ジョーンズ レイダース失われた〈聖櫃 〉

キャンベル・ブラック
秦新二訳
早川書房ハヤカワ文庫NV
(amazon)


インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説

ジェイムズ・カーン
山田順子訳
早川書房ハヤカワ文庫NV
(amazon)


インディ・ジョーンズ 最後の聖戦

ロブ・マグレガー
大森望訳
早川書房ハヤカワ文庫NV
(amazon)

 シリーズ最新作の公開に合わせて、過去の〈インディ・ジョーンズ〉シリーズ3作のノヴェライズがそろって再刊されました。
 それぞれ、新しい巻末解説つきで、わたしは第2作『魔宮の伝説』の解説を書いてます。
 良ければ手にとってやってください。

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2008年4月 2日 (水)

ワイルドカード最新刊!

Inside Straight

ジョージ・R・R・マーティン編
Tor
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 なんと、あの〈ワイルドカード〉シリーズが三度目の移籍による復活を果たし、今度はTorから最新刊が出ました。新世代の登場人物たちによる三部作の開幕篇だとか。
 今回は久々にジョージ・R・R・マーティンも書いてます。
 舞台は、2008年のロサンゼルスとエジプト。ロスでは、20数人の志願者の中から最高のエースを決める、まるで「サヴァイヴァー」の超能力者版みたいなテレビのリアリティ・ショー「アメリカン・ヒーロー」が大人気。その番組の製作会社の社長(翼を持つ美人エース、ペレグリン)の息子フォーチュンは、超能力を失い、番組のADをしながら鬱々と暮らしていた。ところが、フォーチュンの前にある日、エジプト神話の神オシリスと名乗るエースが現れ、超能力を取り戻す方法があるかもしれないと彼に告げる。かくして、フォーチュンはエジプトへと渡り、本物の冒険へと乗り出すのだった……。
 というわけで、超能力者の存在が普通のことになって、半世紀以上がたった世界を舞台に、ヒーローの存在意義を問い直すような内容になっているみたいです。今や一つのジャンルとして定着してしまった感のあるリアリティ・ショーを話に取り入れてるところもおもしろそう。
 でも、今は読んでる暇がないんだよう(泣)。

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2008年3月28日 (金)

西部劇風異世界ファンタジー

Shaman's Crossing
Book One of the Soldier Son Trilogy

ロビン・ホブ
Eos
(amazon)

〈ファーシーアの一族〉のロビン・ホブの最新シリーズ、〈兵士の息子〉三部作の第一部を読んでたんですが、半分まで進んだところで、ちょっと疲れて投げ出し中。

〈ファーシーアの一族〉三部作、The Liveship Traders三部作、The Tawny Man三部作と、ずっと同じ世界を舞台にしていたのを一新、今回はまったく別の世界が舞台になっているんだけど、そこのところの新機軸はおもしろいです。

 今回の異世界は、近世風の文化を持つ王国が広大な大陸の端々まで勢力圏を拡大しようとしている世界。
 この大陸には先住民である遊牧民「草原の民」が住んでいるのだが、長い戦いの末、王国はその勢力圏を平原一帯に広げ、遊牧民たちを「文明化」して自文化に取り込み中。
 そんな「王国」の新興貴族(元は軍人だったが、功績を認められて爵位を授かった)の次男が主人公。この王国では、貴族の長男は爵位を継ぎ、次男は軍に入って国に尽くすことが習わしとなっていて、次男のことを「兵士の息子(ソルジャー・サン)」と呼ぶ。
 主人公も幼いことから、立派な軍人となるべく厳しくしつけられ、ついには士官学校に入るのだが、そこで陰湿ないじめや厳しいシゴキにあうことになる。
 一方、王国はさらに領土を拡大せんと、西方の山脈地帯へと軍と開拓民を送り込んでいるのだが、その地から恐ろしい伝染病の噂が伝わってくる。しかもそれは、山の奥に住む「山の民」の呪いだというのだ。
「山の民」とは「草原の民」も恐れる古い種族で、「草原の民」によれば、邪悪な魔法を駆使して山岳部を支配しているというのだ。
「王国」と「山の民」との全面対立が近づく中、ついに主人公は部隊に正式配備されるのだが……。

 とまあ、そんな感じの話で、要は「大陸」=「アメリカ大陸」、「王国」=「アメリカ」、「草原の民」=「アメリカ・インデアン」というように、容易に読み替えできる作りになってます。
 絶対王政の王国つっても、装備はほぼ近世だから、中世風異世界というより、「三銃士」の時代のヨーロッパっぽい感じ。主人公が配備されるのも「騎士団」じゃなくて「騎兵隊」ですから、まさに「西部劇風異世界ファンタジー」なのです。

 ということは、たぶん第二部、第三部と進むにつれて、「山の民」の全貌が明らかになるにつれて、主人公は王国と対立せざるを得なくなるんじゃないかと思うんですが、なんせ、主人公の子供時代が長いもんで、最初に書いたように一巻目の途中で投げたままだったりします。おもしろくないわけじゃないんですけど、とにかく話の進みが遅いのがなあ。

 というわけで、実は今、英米加でむちゃくちゃ人気の高いスティーヴン・エリクソンのthe Malazan Book of the Fallenシリーズに手をつけようかと考え中。全10部で現在7部まで刊行されてるから、ジョージ・R・R・マーティンの〈氷と炎の歌〉の新刊が出るまで、なんとか保ってくれるんじゃないかと……。(^_^;

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2008年3月24日 (月)

〈SFマガジン〉海外SFTVドラマ特集

S-Fマガジン 2008年 05月号

早川書房
(amazon)


 今月の〈SFマガジン〉は「海外SFTVドラマ特集」で、わたしも久々にまとまった原稿を書かせてもらいました。
 SFファンのみならず、海外ドラマファンの方はぜひ手に取ってみてください。

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2008年2月28日 (木)

『マスターズオブライト』

マスターズオブライト

アメリカン・シネマの撮影監督たち

デニス・シェファー、ラリー・サルヴァート
高間賢治訳
フィルムアート社
(amazon)


 ようやく、「製作3」の映画撮影も終盤にさしかかりつつあります。
 この1ヶ月、泳ぎで言えば、息継ぎせずにずっと潜水で泳いでたみたいな感じだったので、なんとか一息つけそうでホッとしています。

 さて、ここのところ、撮影や授業の合間をぬって、『マスターズオブライト』という本を久々に読み返しています。
 この本は、アメリカ映画の撮影監督たちへのロングインタビューをまとめたもので、それぞれの人たちの、撮影監督になった経緯や、撮影に対する考え方、経験談などが語られています。

 ところが、これが実に専門的な話で、昔読んだときは、絞りがどうの、被写界深度がどうのと、何のことが語られているのかさっぱりわからず、置いてけぼりを食らって呆然としてしまったものです。
 それが、今読むと、ようやく何の話をしているかがなんとなくつかめるようになって、特に個々の撮影監督の照明についての考え方に「なるほど、そうやって撮ってるのかあ」と感嘆することしきりだったりして。
 といっても、この本読んだからって、同じことはおろか、その真似事ですら、今の私にはできないんですけど。(^_^;

 USCの映画学部に通って1年。何にもわかってなかったところから、無我夢中でつたない画を撮り続けたあげく、ようやく、撮影や演出の「何が難しいのか」を理解できるところまでは、到達できたような気がします。
 問題は、この先、その難しさを克服していかないといけないところなんですが、なにせ奥が深すぎて、考えただけで気が遠くなるほど、道のりは遠く険しいですよ(遠い目)。

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2007年6月28日 (木)

S-Fマガジン 2007年 08月号

S-Fマガジン 2007年 08月号

早川書房
(amazon)


 久々にSFマガジンに原稿を書きました。ヒューゴー賞特集の今年の映像部門候補作紹介です。
 しかし、今年ももう8月号かあ。時間が経つのは早いなあ。

 さて、ロサンゼルスでは明後日から4日間、全米最大のアニメおたくの祭典「アニメエキスポ」が開催されます。せっかく近場でやってるんで、デジカメ片手に見に行ってこようと思ってます。乞うご期待。

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2007年6月12日 (火)

『ダイ・ハード4.0』本到着

Dscf2724 というわけで、今日、刷り上がったばかりの『ダイ・ハード4.0』が届きました。
 アメリカにいながら、こうやって日本の本の仕事をしてるのって、考えてみたら、けっこう不思議な感じが(笑)。
 いやまあ、今回の仕事は、こっちに住んでるからこそできたわけですが(そのへんの事情はあとがきを参照してください)。
 さて、いよいよ本腰入れて次の仕事にとりかからんと。

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2007年6月 9日 (土)

日記再開とか最近の仕事とか

 またまたずいぶん時間が空いてしまいました。いやもう、諸々、学期中に溜まっていた仕事の遅れを取り戻すのが大変で。って、まだ若干遅れ気味で進行中だったりするのですが。orz

 まあ、なんとか1日1回は何かしら近況をアップする方向で復帰したいと思います。授業がないんで、原稿書いてるか映画見に行ってるかくらいなんですけど。

 さて、とりあえず、ずいぶんほったらかしだったので、以下、最近の仕事の宣伝です。

ダイハード4.0

マーク・ボンバック(脚本)
堺三保(編訳)
扶桑社
(amazon)

 まずは、今月末から日米同時公開の『ダイハード4.0』のノベライズを(訳したんじゃなくて)書き下ろしました。もちろん日本語で、というか、ノベライズは日本でしか読めません。ある意味、珍品です。
 ちなみに、ノベライズを書くためにシナリオを読んだ感想では、『ダイハード2』と『ダイハード3』のいいとこ取りをした上で、さらに派手にした感じに仕上がってました。まだ肝心の映画は最後の編集中みたいですが、早く現物が見たいものです。

ギャラソームの戦士 新版

マイケル・ムアコック
井辻朱美(訳)
東京創元社
(amazon)

 今年1本目の文庫解説は、ムアコックの《永遠の戦士》ものの中の、一つの頂点とも言える《ブラス城年代記》第2巻の新版です。
 まさか、自分ごときがムアコックの解説を書ける日が来ようとは。長生きはするもんだ、と、最近つくづく思っております。

 また、スタッフとして参加しているTVアニメ「大江戸ロケット」(科幻定)と「地球へ…」(SF考証・脚本)が絶賛放送中です(と言っても、わたしの仕事のほとんどは昨年中に終わってたりするんですが)。

「大江戸ロケット」公式サイト
「地球へ…」公式サイト

 最後に、現在連載中のコラムを列挙しておきます。
『月刊Comicリュウ』「堺三保のオタクおいどん」(徳間書店)
『ザ・スニーカー』「海の向こうにアキバあり?」(角川書店)
『ITmedia AnchorDesk』「科学なニュースとニュースの科学」(ITmedia)

「堺三保のオタクおいどん」は、留学生活のドタバタについての身辺雑記、「海の向こうにアキバあり?」はロサンゼルスのオタク情報、「科学なニュースとニュースの科学」は科学エッセイ(のようなもの)だったりします。
 アメリカのSF情報とか映画/TV情報とか、専門のはずのものがないのが、自分でもどうかと思います。というわけで、連載に限らず、常に媒体募集中であります。(^_^)

 というわけで、今後ともご贔屓に。

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2007年3月 2日 (金)

LASFSに行ってきた

 今日は、ハリウッドで「ゾディアック」の無料スクリーニングがあるというので、授業が終わってから行ってみたのですが、すでに長蛇の列で全然入れず。あー、やっぱ夕方に高速使ってダウンタウン抜けるのはムリだ。ハリウッド行くには一般道使った方が早いかも。
 というわけで、しょうがないので帰ろうかとも思ったのですが、ちょうど今日は木曜日。毎週、LASFSが例会を開いてる曜日ではありませんか。これまで車がなかったりいろいろ用事があったりして行けなかったんですが、ハリウッドからなら丘を越えるだけだし、16年ぶりに例会に出席してきたのでありました。
 LASFS(ラスファス)というのはロサンゼルス・サイエンス・ファンタジー・ソサエティの略称で、ニーヴン&パーネルの『天使墜落』にも登場する、現存する中では一番古いといわれているSFファングループです。
 会員も豪華で、古くはブラッドベリ、そしてエリスン、ニーヴン、パーネル等々、錚々たる面々が名前を連ねています。
 90年に、当時の会社から仕事でロサンゼルスに来ていたわたしは、何度かLASFSの例会に顔を出していたのですが、なんせ16年も前のこと、お互い相手のことなんて覚えてません。というわけで、改めて「こんばんわ」って感じだったんですが、とにかく第一印象は「会員が皆、すごく老けた! そして太った!」ってことでしょうか。
 今日は60人くらいの会員が集まって、会費の値上げをどうするか話し合ってたんですが、とにかくわたしより若い人たちは、今日初めて来たというカップル一組(だんなさんのほうが、第1作(もちろんSF)を出版したばかりだとか)だけでした。いやあ、大阪のキタの例会なんて、LASFSの例会に比べたら若者の集まりですよ、ええ。つっても、これって何十年後かの我々の姿だよなあ、とは思わないでもなかったり。(^_^;;
 ちなみに、この例会、毎回、参加者で何か報告したいことがある人は、手を挙げて発言するスタイルになってるんですが、終わりの方で手を挙げて、地球温暖化の話を事細かに始めたお爺さんがいて、どっかで見たことある顔だなあと思ったら、ジェリー・パーネルでしたよ。うーむ、さすがLASFSというかなんというか。
 そして、クラブハウスでの例会のあと、最近は皆で近所のレストランで遅い夕食を食べるんだというので、車でついていって、サンドイッチを食べながらダラーっと話を聞いていました。
 昨日はアニメファンの若い人たちの話を聞いて、今日はSFファンの年上の人たちの話を聞いていたわけですが、どっかに同世代はおらんのか?(笑)

LASFSのホームページ

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2007年2月28日 (水)

ニーヴンが来る!

 今週末、USCで開かれる"Fiction Science"という講演会にラリー・ニーヴンとティム・プラットが来るんだそうです。そして、ルーディ・ラッカーもライブ・チャットでちょっとだけ参加するとか。
 日曜は撮影があってどうにもなんないけど、金曜日中に準備済ませて、土曜は絶対見に行こう。ついでにサインももらってくるかな。

Fiction Scienceの告知ページ
土曜日のスケジュール表

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2007年1月 8日 (月)

「LA WEEKLY」今週のお勧め映画など

 やっと週末になって大学が休みなので、昨日から日用品などの買い物にかけずりまわっています。最大の問題は、まだ車がないんで機動力に欠けるところだけど、こればっかりはデカイ買い物なんでねえ……。

 さて、とか言いつつも、ようやく一息つけたので、今日は朝から「LA WEEKLY」誌を眺めて、新作映画の情報なんかをチェックしています。
Dscf0855_1
 この「LA WEEKLY」は毎週木曜に発行される週刊のフリーペーパーで、LAのいたるところに無料で置いてあるので、気軽に手に取ることができます。東京で言えば「R25」みたいなものでしょうか。
 この雑誌が映画ファンにとってとても便利なのは、LA近郊のすべての映画館の上映スケジュールがばっちり掲載されているという点です。映画ファンにとって一番重要かもしれない情報がタダで入手できる、お得な情報誌なのです。
 もちろん、上映中の新作についての短いレビューなんかも載っていて、ある程度参考にすることもできます(レビュアーと趣味が違う場合、あんまり鵜呑みにすると痛い目にあいますが)。

 そのレビュー欄でも絶賛されてた今週末の新作がヒラリー・スワンク主演の学園ドラマ「Freedom Writers」。どうも中身は、スワンク扮する熱血新人教師が赴任先の高校で落ちこぼれ生徒たちを勉学と人生に目覚めさせるという、わりとありがちな優等生的学園ドラマっぽいのですが……。いや、学園映画ファンのわたしとしては、見たいとは思ってますけど。
 その他、新作で気になったのはロバート・デ・ニーロが監督、マット・デイモンとアンジェリーナ・ジョリーが主演している実録スパイ映画「The Good Shepherd」とか、ニック・カサベテスが監督したひと癖ありそうな犯罪ドラマ「Alpha Dog」とかでしょうか。いや、もちろん、今一番気になっているのは、われらがギレルモ・デル・トロ監督の最新作「Pan's Rabyrinth」なんですけど。第二次大戦中のヨーロッパを舞台にした少女と妖精たちのお話、といっても、デル・トロ監督のこと、妖精とは言ってもおとぎ話に出てくるようなかわいいんじゃなくて、民話や伝説に登場する「妖怪」と訳したほうが正しいような化け物がぞろぞろ出てくるダークなファンタジイになっている模様。いやー、楽しみです。
Dscf0862
 と、ページをめくっていて目にとまったのが、一ページぶち抜き、しかもカラーで載っていた『ガンスリンガーガール』のテレビ放送開始の広告。
 もちろん、あんな過激なアニメ、アメリカじゃ地上波じゃ絶対放送できないんで、放送するのはケーブルテレビ局なんですが、とはいえ、これだけ大々的に宣伝してるのはすごいなあ。
 アメリカじゃタブーとされている絵(少女+銃+血糊)がカラーでドーーンと1ページですよ。すげー。
 はたして、どういう反応が起こるのか、楽しみなような恐いような(新興のケーブル局だし、メディアから無視されるという可能性もありますが)。
Dscf0856
 そして、さらにページをめくっていると、来週の日曜にUSCの隣にあるShrineという建物でコミックブック&SFコンベンションが開かれるという記事が!
 この手の小規模なコンベンションは、コンベンションといっても、業者がずらーっと店を並べて、コミックやらオモチャやらを売るだけで、ファンが主体となって行われる狭い意味での「コンベンション」とは別物なのですが、ゲストを見て、行く気満々になってしまいました。
 スタン・ウィンストン? いや、あの人とは実は知り合いで、大学の推薦状も書いてもらっちゃったくらいだから、別にコンベンションで会わなくてもいいんですよ。いや、逆にお礼がてら、手みやげかなんか持って会いに行くべきか? って、何も日本から持ってきてないよ!
 ……じゃなくて、実写版「ゴーストライダー」のプロモでヒロイン役のエヴァ・メンデスが、監督のマーク・スティーヴン・ジョンスンと一緒にやってくるってこと。いやー、あのラテン系セクシー美女の実物を生で見ることができるんなら、8ドル出しても行く価値があるんではないかと!(どうも、映画の出来はあんまり期待してないらしい……)
 というわけで、来週の日曜はコンベンションに潜り込んできますぜ。会場まで歩いて5分だし。(^_^;;

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2007年1月 2日 (火)

米「TVガイド」誌が選んだ、2006年TV番組ベスト10

 あんまり疲れてたんで、晩ご飯も食べずに夕方から7時間ほど寝ちゃったんですが、起きてもこっちはまだ午前2時だったりします。
 今日は朝からオリエンテーションの1日目なのですが、昨日、ネットで調べたら正式な集合時間が9時半になってて、ホッとしたというか肩すかしというか。大学の隣のホテルにしちゃったんで、9時過ぎに出ても間に合っちゃうぜ。

 さて、そんなことはさておき、アメリカの「TVガイド」誌が昨年の総まとめをおこなっています。

http://www.tvguide.com/special/best-year-2006/tv.aspx

 中でも気になるのが昨年のベスト10、というわけで、今回はその結果を紹介してみます。

1.バトルスター・ギャラクティカ
 言わずとしれた「宇宙空母ギャラクティカ」のリメイク版新作がトップ。「SFのみならず今放送されているすべてのドラマの中でトップ」という、ものすごい高評価を受けてます。
 見ればそれも当然の、まさに現代の世界が抱えている問題をそのまま視聴者に叩きつけてくる、暗くてシビアで強烈な戦争ドラマに仕上がってます。
 スタトレでもSWでもない絵面を作ろうとしているところや、SFとして脇が甘かったオリジナル版の穴を埋めるように設定を詰めていっているところも良し。
 まあ、逆にそういう点が日本ではウケないと判断されて、日本じゃ最初のミニシリーズがソフト化されただけで止まってるのかもしれませんが。

2.Friday Night Lights(フライデー・ナイト・ライツ)
 2004年に全米で公開されヒットした映画「プライド 栄光への絆」のメインスタッフによる同題のテレビドラマ(映画の原題もFriday Night Lightsなのです)。
 映画版は実話に基づいていたんだけど、テレビ版は「テキサスの田舎町にある、とある高校のアメフト部員たちの青春モノ」という基本設定だけ残して、架空の舞台と登場人物に移し替え、自由なドラマ作りを目指してます。
 といっても、「楽しみと言えば高校のアメフトの試合だけ」というアメリカの田舎町特有の閉塞感と、その中でもがく若者たちの姿を描いているところは、テレビ版も映画版と同じで、かなり泣かせる青春ドラマになっています。

3.Heroes(ヒーローズ)
 今期の新番組の中でもダントツの話題作。
 突如、超能力を得てしまった一般人たちが、迫り来る世界の破滅を阻止すべく立ち上がるという、スーパーヒーローもののコミックスの世界を実写でリアルに再現したかのようなドラマ。TVドラマ版「ジャスティス・リーグ」か『ワイルド・カード』かって感じ?
 登場人物の一人、テレポーテーション能力を持つ小太りメガネのおたくな日本人サラリーマン(勤務地は東京なんだけど、夜な夜なテレポートでアメリカにやってくる(笑))のヒロが、人気急上昇中だとか。えーっと……。(^_^;;

4.グレイズ・アナトミー 恋の解剖学
 たぶん、今アメリカのテレビドラマの中で一番人気が高いのがこの作品。
 シアトルの大病院を舞台に、外科医を志望するインターンたちの奮闘の日々を、恋愛模様をたっぷりと盛り込んで描いたという、昼メロの病院ものドラマと「ER」を足して2で割ったみたいな作品。
 登場人物たちが皆魅力的かつ個性豊かに描かれているのと、意外な展開がてんこ盛りのひねくれたプロットが人気の秘密か。

5.Project Runway(プロジェクト・ランウェイ)
 ベスト10に選ばれた唯一のリアリティ・ショー(「サヴァイヴァー」みたいな視聴者参加番組のこと)。詳しくは知りません。おもしろいんかねえ?

6.Veronica Mars(ヴェロニカ・マーズ)
 視聴率は芳しくないけど、批評家の高い評価と熱烈なファンとが存在するのが、この作品。
 カリフォルニア州南部のお坊ちゃん学校を舞台に、次々と起こる事件を、女子高生探偵ヴェロニカが解決していく、学園ハードボイルドもの。
 なんせハードボイルドなんで、名探偵が快刀乱麻に難事件を解決するとかじゃなくて、ものすごくイヤーな話もけっこう多い、リアルな青春ものになっているところが肝。青春ドラマファンにも探偵ドラマファンにもおすすめ。

7.The Office(ザ・オフィス)
 元はイギリスのテレビドラマだったのを、アメリカでリメイクしたコメディ。まったく勤労意欲に欠けるダメダメ会社員たちの日常生活を描いてます。

8.24
 日本でもおなじみの対テロ・ハードアクション。第6シーズンはどうなっちゃうんでしょうねえ? てか、映画版もやっぱりリアルタイム進行なのか?

9.LOST
 これまた、日本でももはやおなじみ、「エイリアス」、「MI3」のJ・J・エイブラムズがプロデューサーの、航空機遭難ドラマ。謎また謎の展開にはたしてちゃんとしたエンディングが考えられているのかは、ものすごく疑問。(^_^;;

10.Deadwood(デッドウッド)
 残念ながら2シーズンで打ち切りになっちゃった(TVムービーで続きを作る案は出てるらしい)、今どきむちゃくちゃ珍しい正統派ウエスタン。
 実在の街デッドウッドに、これまた実在の登場人物たち(カラミティ・ジェーンとか)が登場する、リアルで渋~い西部劇。
 嫌いじゃないんですけど、確かに地味すぎた気もします。(^_^;;

 以上10作品、日本未紹介の作品が大半というのは、さびしいっすね。特に「ギャラクティカ」はなんとかならんのかなあ。

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2006年12月28日 (木)

横溝正史探偵小説大全

 前の書き込みのあと、ふっと思い出してネットを調べたら、角川が自社から出している横溝作品を一枚のSDカードに収めたものを来春発売するとか。
 でも、SDカード単体では売らなくて、あくまでもそれを読むための端末(ワーズギア)とのセット売りで、しかもネット販売オンリーで、価格は57500円。うーーーむ、悩ましい……。

web KADOKAWAの「横溝正史探偵小説大全」予約ページ

 そういや、この話、こないだの古典SF研究会の忘年会の時に、北原さんと溝端さんに教えてもらったんだっけ。
 なんかもう、惚けまくってます>自分。とほほ。

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僕たちの好きな金田一耕助

僕たちの好きな金田一耕助

別冊宝島編集部編
(amazon)(bk1)


 あと数日で渡米するから読んでる時間はないし、かといって大して荷物も持っていけないから向こうで読むというわけにもいかないんで、もう本は買うまいと思っていたのですが、本屋で見かけてついつい買い込んでしまいましたよ>金田一耕助のムック本。
 いやもう、懐かしくて懐かしくて……。
 やっぱ渡米前になんとか時間作って見に行こうかなあ>リメイク版「犬神家の一族」。
 難しいのは承知ですが、江戸川乱歩全集のように、横溝正史の全集もぜひともどこかの出版社が着手してほしいものです。
 ちなみにわたしの好きな金田一モノトップ3は、
1.本陣殺人事件
2.獄門島
3.白と黒
 だったりします。

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2006年12月27日 (水)

ブッククラブに入りたい……?

 前々からアメリカに住んだらしてみたかったことの一つに、ブッククラブに入るというのがあります。
 要は、入会したらものすごい値引率の通販で、ハードカバーの新刊本を買えるというヤツです。
 SF専門のThe Science Fiction Book Clubとか、ミステリ専門のThe Mystery Guildはもちろんのこと、そういうジャンル書じゃない一般小説やノンフィクションなんかも含めたベストセラー本のブッククラブにも興味津々なのですが、こっちは何せ数が多くてどれがいいのやら。やっぱ、Book-of-the-Month Clubとかかなあ。
 アメリカ的読書というものを体験するためにも、いろんなジャンルの本をお勧めされるまままんべんなく読んでみたいし、もちろん、本代を安く抑えたいので、ディスカウントに大いに興味があったので、昔から一度入ってみたかったのです。もっとも、今となってはamazon.comとどっちが便利なのかなあ、という疑問も実はあったりもして。
 まあ、そういう疑問にも実体験で答えを出した方が「おもしろい」のはまちがいないのですが、さて、どうすっかなあ。

The Science Fiction Book Clubのページ
The Mystery Guildのページ
Book-of-the-Month Clubのページ

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2006年12月12日 (火)

ピーナツバター作戦

ピーナツバター作戦

ロバート・F・ヤング
桐山芳男編
青心社 Seishinsha SF Series
(amazon)(bk1)


ジョナサンと宇宙クジラ

ロバート・F・ヤング
伊藤典夫訳
早川書房 ハヤカワ文庫SF
(amazon)(bk1)

 青心社から新装版が出た、ヤングの短編集『ピーナツバター作戦』に、新しい解説を書かせてもらいました。先日、早川からやはり新版が出た『ジョナサンと宇宙クジラ』とあわせてどうぞ。
 あとは「たんぽぽ娘」やSFMに翻訳が載った短篇群が収録された短編集が出たらいいのになあ。

 ちなみに、青心社からは今月、ラファティの『子供たちの午後』も新装版となって再登場するとのこと。
 エドモンド・ハミルトンやデーモン・ナイトも新装版が出たらいいなあ。

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2006年12月 4日 (月)

お宝の山

 昨日は、関西大学SF研の大先輩にして青心社の社長でもある青木治道さんに、「うちの書庫に古いアメコミがあるのを処分したいんやけど、値付けしてくれるかなあ?」と言われ、早速拝見に行ってきました。

Dscf2039_1

 書庫に整然と並んだマンガの古本(それも多くは雑誌!)の山に目が眩みつつも、部屋の一角にかためて置かれた500冊ほどの古いアメコミをチェックし始めたのですが……、

Dscf2050

 70年代前半の、アメコミ第2黄金期、いわゆるシルバーエイジの貴重な古雑誌ばかりで、中でも歴史的な価値のある号や、今でも人気の高い号が、出るわ出るわ。

Dscf2051

 古書価は保存状態によってピンキリではあるのですが、それでも、とても1時間やそこらで値付けできる代物ではなく、後日じっくり時間をかけて全冊チェックすることにして、一旦帰ってきました。
 いやもう、まさか、ギル・ケインの描いたスパイダーマンや、ニール・アダムズの描いたグリーン・ランターンの(復刻じゃない)現物を、この手で触って中身を見ることができるとは。
 お宝というのは、まさにこうやって、思いもよらないところに隠されているものなんでしょうかねえ。ああ、驚いた。

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2006年12月 3日 (日)

星と半月の海

星と半月の海

川端裕人
講談社
(amazon)(bk1)


 前にもブログでご紹介した、「みっともないけど本物のペンギン」が収録されている川端裕人さんの動物小説短編集『星と半月の海』が出版されました。
 動物たちに対する愛情と、SFと一般小説との狭間を往く作風とがミックスされた、実に川端さんらしい作品集です。
 いや、前にも書きましたけど、いくら遠いとはいえ一応親戚だし、見事に同世代なのに、いろんな意味で私とは全く対照的なのが、逆にものすごく興味深い人なのでありました>川端さん。
 ていうか、会ってみたら、ブログの印象そのままの、すっごい良い人だったしね。(^_^)

リヴァイアさん、日々のわざ(川端さんのブログ)

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2006年11月28日 (火)

竜を駆る種族

竜を駆る種族

ジャック・ヴァンス
浅倉久志訳
早川書房 ハヤカワ文庫SF
(amazon)(bk1)

 ジャック・ヴァンスの代表作の一つ『竜を駆る種族』の新装版が刊行されました。
『終末期の赤い地球』、『大いなる惑星』、〈冒険の惑星〉シリーズ、そして〈魔王子〉シリーズ……。
 一時期、日本でもあんなに出ていたヴァンスの作品が、いまやほとんど入手できないというのは、残念を通り越して不幸なことだと言わざるをえません(わたしのまわりには、熱烈なファンが大勢いるのに、おかしいなあ)。
 オリジナリティあふれる異世界描写、シニカルでハードボイルドな視点、無駄のないストーリー展開。ヴァンスの作品はいつまでも古びない魅力にあふれています。
 なにより、まだまだ未訳の長篇や短篇が山のように残されているのです。
 今こそ、ヴァンス復権を高らかに唱えようではありませんか!

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2006年11月24日 (金)

私のハードボイルド

私のハードボイルド
固茹で玉子の戦後史

小鷹 信光
早川書房
(amazon)(bk1)


 私にとってハードボイルドといえば小鷹さんの著書訳書でした。
 でした、と過去形なのは、今や、私立探偵小説や警察小説というジャンルは生き残っていても、ハードボイルドというジャンル自体の求心力は限りなく希釈化してしまっているように、個人的には感じているからです。
 だからこそ、小鷹さんが数年前『新・探偵物語 2 国境のコヨーテ 』で、あの工藤俊作をアメリカ西部の田舎町へと送り込み、『赤い収穫』のコンチネンタル・オプを思わせる活躍をさせたときには、思わず快哉をあげたものですが、まあ、それはさておき、本書は、その小鷹さんが、「「ハードボイルド」の語源から、日本における意味の変遷、翻訳出版をめぐる人間模様にいたるまで、膨大な資料とユニークなエピソードを交えて」語った本(以上は書籍解説文から)だというのだから、これはもう襟を正して読まねばと、今から思っているのでした。
 いや、実はまだ本屋で見つけてないんで、今日か明日、買ってくるつもりなんですよ。(^_^;;

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2006年11月23日 (木)

明日への誓い

明日への誓い
若き女船長カイの挑戦(3)

エリザベス・ムーン
斉藤伯好、月岡小穂訳
早川書房 ハヤカワ文庫SF
(amazon)(bk1)

 ここんとこ珍しく仕事の告知が続きます(って、もっと働かんかーい!>自分)が、今日も一本お知らせです。
『栄光への飛翔』、『復讐への航路』に続く、エリザベス・ムーンのスペースオペラ〈若き女船長カイの挑戦〉シリーズの第3作『明日への誓い』の巻末解説を書きました。
 この連作は今どき貴重な正統派スペースオペラだったりします。ニュー・スペースオペラもあれはあれで実に良いんですが、こういう昔ながらの安心できる作品もまた良し、ということで、アンドレ・ノートンの〈太陽の女王号〉シリーズや、ネルスン・ボンドの『宇宙人ビッグズの冒険』あたりが好きだった人、もしくはTRPGの「トラベラー」にはまったことがある人なんかには特にお勧めです。

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2006年11月21日 (火)

夢盗人の娘

夢盗人の娘
永遠の戦士エルリック(5)

マイクル・ムアコック
井辻朱美訳
早川書房 ハヤカワ文庫FT
(amazon)(bk1)

 エルリックものの第5巻てか第9部てか新三部作の第1巻(実はフォン・ベック一族ものの第4部でもある)。 
 まだ読みかけなんですが、第二次大戦中のドイツを舞台に、黒の剣を求めるナチスに追われるフォン・ベックが地下世界ムーに赴き、エルリックと出会う……って、『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』かいっっ?!
 そして、どうやらクライマックスは、バトル・オブ・ブリテンのイギリス空軍をドラゴンが加勢するとかしないとか……。
 なるほど、そこに着地したか>ムアコック。

 いや、フォン・ベック一族ものの第1部『墜ちた天使』も中世を舞台にしてるわけだし、異世界ファンタジーであった〈エターナル・チャンピオン〉シリーズが平行世界ものとしての色を濃くしたあげくに歴史ファンタジーに転じ出してたのは知ってたんですが、ちょっとびっくり。
 私は『墜ちた天使』が大好きだし、テーマ性が今まで以上にはっきりしている気がするので全然OKなんですが、純然たる異世界ファンタジーを期待していた人にはどうなんでしょう?(^_^;;

 それにしても、『タネローンを求めて』で一旦幕を閉じたはずの〈エターナル・チャンピオン〉シリーズが80年代に再開して以降、実はもっとも重要な「チャンピオン」はエルリックでもエレコーゼでもなく(もちろんホークムーンやコルムでもなく)フォン・ベック一族だというのに、そのシリーズがきちんとした形で日本に紹介されていないのは残念至極です。
 今回の早川でのエルリック再刊、そして創元でのホークムーン再刊に続いて、フォン・ベック一族ものの紹介も進めばいいのですが。

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2006年11月20日 (月)

連載始めました

 昨夜は、関西の友人や先輩たちが、壮行会を開いてくれました。ほんとうにありがとうございました。なんだか、食べながら昔話に終始していたような気もしますが(笑)。

 とか、ほんわかした気分で帰宅して、せんべいをかじった途端、前歯にかぶせてあった差し歯がベキっと割れてしまいました。うあー、この忙しい時期になんちゅうこっちゃー!(泣)

 ああ、人生はあざなえる縄のごとし。良いことと悪いことは交互にやってくるなあ。とりあえず、今日は朝イチから歯医者に行ってこようと思います。とほほ、物入りだなあ。
 まあ、この際だから、渡米前に歯を全部しっかり診てもらってこよう、そうしよう。

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2007年 01月号

徳間書店
(amazon)

〈COMICリュウ〉のホームページ

 さて、そんなことはさておき、先週末発売された徳間書店の月刊マンガ誌〈COMICリュウ〉の2007年1月号から、コラムの連載を始めました。水玉螢之丞さんのイラストつきです。内容は、これからの留学生活を綴ったドタバタ奮戦記になる予定です。いや、毎月愚痴ってるかもしれませんが。(^_^;;

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2006年11月19日 (日)

トゥモロー・ワールド

トゥモロー・ワールド

P・D・ジェイムズ
青木久恵訳
早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫
(amazon)(bk1)

 昨日から全国で公開された映画「トゥモロー・ワールド」の劇場パンフレットに、原作と映画とを比較して映画版の特徴についてまとめた原稿を書いています。よければ劇場で手にとってみてください。
 映画自体は、P・D・ジェイムズの近未来SFを、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で大いに注目を集めたアルフォンソ・キュアロン監督が1億ドルの大予算をかけて自由に映画化したもので、予告編からは全くわかりませんが、終始静かな原作とは違い、クライマックスでは壮絶な市街戦が展開する衝撃作となっています。シリアスなテーマを寓意的に扱いつつもリアルな映像で見せるという、なかなかに重たい作品ではありますが、現代的な近未来SFとして一見の価値がある問題作に仕上がっているので、軽くて楽しい作品ばかり見るのには飽きたという方にはぜひお勧めしたいと思います。

映画「トゥモロー・ワールド」の公式ホームページ

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2006年11月17日 (金)

ハイスクールU.S.A.

ハイスクールU.S.A.
アメリカ学園映画のすべて

長谷川町蔵、山崎まどか
国書刊行会
(amazon)(bk1)


 昨日は、高校の東京同窓会に顔を出してきました。まあ、古い学校なので私くらいの歳のものはまだまだ小僧っ子でして、ほとんど同期も来てなかったんですが、ここに来るとやはりうちの高校の出身である川淵三郎さんと会えるので、ついついミーハーしに行ってしまったわけでして。(^_^;;

 さて、高校といえば(と強引に話を変えてみる)、待望のアメリカ学園映画ガイド本『ハイスクールU.S.A.』が出版されました。
 毎年量産され続けているアメリカの学園映画を、その先駆者として「アメリカン・グラフィティ」に言及しつつも、現代的なルーツとしてジョン・ヒューズ監督の「すてきな片想い」から彼が製作に回った「恋しくて」までの80年代の6本の作品に注目し、そこから現在までの120本以上の作品を紹介しつつ、そこに明示的もしくは暗示的に含まれているアメリカ文化の特質について語り尽くした、とんでもない労作です。

 まあ、学園映画がおもしろい、というのは、それらを日頃見て楽しんでいる層には当たり前のことなんですが、この本を読めば、そのおもしろさの裏側にある、アメリカ的ティーンズライフなるものがうっすらと見えてきて、さらに興味深くなることは間違いなし。
 というより、こういうジャンルとはけっこう縁遠い「おたく」な人たちにこそ、私は本書を猛烈にお薦めしたいのです。

 なぜなら、近年の学園映画においては、ナーズとかギークとか呼ばれるアメリカのおたくたちが、常に重要なキャラクターとして登場し、物語のキーパーソンとなるばかりではなく、アメリカにおいておたくがどんなふうに高校生活でサバイバルしているかを(まあ、多分に戯画化してるとはいえ)見せてくれるからです。
 いまや、おたくなキャラ抜きでは、アメリカの学園映画は成り立たないと言っても過言ではないでしょう。テレビドラマもしかりで、「ドーソンズ・クリーク」は映画おたくの主人公が成長していく姿を追っていますし、「OC」は副主人公である青年がとんでもないアメコミおたくなのがアメリカで受けまくっています(でもって、悪役はたいていジョックス、つまり体育会系野郎(^_^;;)。

 そこには、日本の高校よりも強烈に「大人になれ」という圧力にさらされているという、アメリカの高校生たちの文化が反映されているのです。
 今まで「学園映画なんてちゃらちゃらした恋愛ものでしょ(イヤ、それはその通りだし、それはそれでおもしろいのですが)」と食わず嫌いでいたおたくな皆さんにこそ、ぜひとも本書を読んでもらって、アメリカ文化ネタの宝庫としての学園映画のおもしろさを再発見してもらいたいなあ、と思っていたりするのでした。

 まずは、この本を読んで、次に、紹介されている作品の中で興味を持ったものから、ぜひDVDやビデオで見ていってほしいと思います。絶対はまるから(笑)。

アメリカ学園天国(この本の著者たちのブログ)

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2006年11月12日 (日)

京フェス終了

 私が出演した企画「ニュー・スペースオペラの潮流」と「山本弘インタビュー」を見ていただいた参加者の皆さん、一緒に企画に出ていただいた皆さん、そしてもちろんスタッフの皆さん、ありがとうございました。
 いやー、なんかもうグダグダな感じでまったくもって申し訳ない! でも、とりあえず笑いはコンスタントに取れたから、まあそこそこ楽しんでいただけたのかと。(^_^;;
 なにはともあれ、当分日本でのSFコンベンションに参加することはできなくなりますので、最後に良い思い出ができました。本当にありがとうございました。

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2006年11月 9日 (木)

最近読んだ本

 昨日は飯田橋で、今日は朝から六本木で打ち合わせと、人と会って話してばっかですが、合間を縫って原稿もちゃんと書いてます>関係各位。
 性格的に、家にこもってずっと原稿を書いているのは性に合わないので、打ち合わせで人と会うのは(初めての顔合わせも含めて)好きなのですが、打ち合わせどれだけしたって成果物(原稿)はできないわけで、それで仕事した気になっちゃまずいんですよねえ。とほほ。人生はきびしーーっ。

 さて、今日はちょっと忙しいので、ここのところ読んだ本のリストでお茶を濁すことにします。
 おすすめはなんといっても〈コナン〉と『ラギッド・ガール』でしょう。ノンフィクションだと『恐竜ホネホネ学』と『カイアシ類・水平進化という戦略』が特におもしろかったです。

ラギッド・ガール
廃園の天使〈2〉

飛浩隆
早川書房 ハヤカワSFシリーズJコレクション
(amazon)(bk1)


 今更言うまでもないけど、傑作。特に表題作とその続編「クローゼット」が衝撃的。

黒い海岸の女王
<新訂版コナン全集1>

ロバート・E・ハワード
宇野利泰、中村融訳
東京創元社 創元推理文庫
(amazon)(bk1)


 すべてのヒロイック・ファンタジーの原型が、初めてもっとも原点に忠実に紹介されることになりました。疑似歴史もの、SF、ホラー、西部劇、ハードボイルド……、パルプ雑誌の猥雑な魅力が一つに合わさったおもしろさは、今でも色あせていません。

ゴールデン・エイジ〈1〉
幻覚のラビリンス

ジョン・C・ライト
日暮雅通訳
早川書房 ハヤカワ文庫SF
(amazon)(bk1)


 アメリカ版〈ニュー・スペースオペラ〉というか、現代的なコードでリバイバルされた遠未来SF。完結篇を読んでみないとなんとも言えないかも。

シュガーな俺

平山瑞穂
世界文化社
(amazon)(bk1)


 作者の糖尿体験に基づく糖尿病闘病小説。同じ病気にかかっているわたしとしては、とても他人事とは……。

三年坂 火の夢

早瀬乱
講談社
(amazon)(bk1)


 乱歩賞受賞作。とにかくアイデアが良いです。

恐竜ホネホネ学

犬塚則久
日本放送出版協会 NHKブックス
(amazon)(bk1)


 柔らかいタイトルとは裏腹に、おなかがいっぱいになるしっかりとした内容の、恐竜化石復元学入門書。

カイアシ類・水平進化という戦略
海洋生態系を支える微小生物の世界

大塚攻
日本放送出版協会 NHKブックス
(amazon)(bk1)


 進化について、多彩なカイアシ類という実例から考えさせてくれます。

個体発生は進化をくりかえすのか

倉谷滋
岩波書店 岩波科学ライブラリー
(amazon)(bk1)


 ページ数が足りないせいか、ちょっと伝わりにくい本になっているのが難点か。

予想脳
Predicting Brains

藤井直敬
岩波書店 岩波科学ライブラリー
(amazon)(bk1)


 上記と同じく、アイデアは非常におもしろいんですが、説明が少し足りない気がします。

サンカの真実 三角寛の虚構

筒井功
文藝春秋 文春新書
(amazon)(bk1)


 おもしろいんだけど、ちょっと個人攻撃が過ぎる気も。

愛をめぐる洋画 ぼくの500本

双葉十三郎
文藝春秋 文春新書
(amazon)(bk1)


『ぼくの500本』シリーズ第3弾。
『ぼくの採点表』シリーズを全巻持ってるのに、ついつい買ってしまうのでした。(^_^;;

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2006年11月 3日 (金)

ジュヴナイルSFを語る人々

 あー、なんか昨日病院行ったらやたら混んでてまいったんですけど、今日は祝日で3連休なんですね。自由業には関係ねー。てか、わたしゃ、今日、打ち合わせが二本立てだったりするんですけど。orz

 そんなことはさておき、今日は、昨日もちょっと書いた、先日のSFファン交流会の写真を載せてみます。

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 この日のテーマは、「ジュヴナイルSFを語る」ということで、第1部ではSFイラスト研究家の大橋博之さんがかつてのジュヴナイルSFのイラストレーターについて語り、第2部では書評家の三村美衣さんとSFファンのタカアキラくんとが自分たちのジュヴナイルSF体験を語るというもので、とにかく皆資料本を山のように持ってきて、うれしそうに語り続けていたのが印象的でした。

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 実のところ、ひねくれた子供だったわたしは、小学生の頃から一貫して「ジュヴナイル? リトールド? けっ!」てな態度を取ってたんで、子供向けの本はほとんど読んでないんですが、熱心に語っている三村さんたちの話は、毎度のことながら、逆に「知らない世界」がかいま見えておもしろかったです。

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 ちなみに、ちょうどこのときゲラを見直していたエリザベス・ムーンの解説で、思い出さなくて困っていた『宇宙人ビッグスの冒険』(例外的にこれだけは大好きだったんですよ、子供の頃)のあらすじを、タカアキラくんに事細かに教えてもらって、とってもラッキーでした。その場で直して近所のコンビニから早川にファックスしちゃいましたよ。あぶねーあぶねー。(^_^;;

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 それにしても、講演者も参加者も『生きている首』の話でやたら盛り上がってましたが、皆そんなに好きなの? ぶった切られた首がしゃべってるようなホラーなSFが?(笑)

SFファン交流会のページ

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2006年11月 2日 (木)

Summer of Code Tシャツ

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 上の写真は、先日、SFファン交流会に行ったときに会った、現SFセミナー事務局長の向井淳くんが着ていたGoogle Summer of Code 2006のTシャツです。
 Google Summer of Codeというのは、Googleが主催する学生を対象としたプログラミングコンテストで、日本人でこれに参加してる人はあんまりいないはず。さすが現役バリバリの研究者>向井くん。
 元研究者とはいえ、今では自分でプログラミングするどころか、コードを見てもどんなプログラムなのかわからない私としては、Tシャツを自慢する向井くんの笑顔はまぶしすぎましたよ。えーい、悔しいから世界中に向けてさらしてやるぅ!
 ま、問題は、自慢してもわかってくれる相手はそうそういないかもしれんということですが。(^_^;;
 え、ファン交のほうはどうだったんだって?
 それはまあ、また次のエントリーででも。
 そういえば、向井くんとは来週末の京フェスで「ニュースペースオペラの潮流」について話したりもする予定なので、もしよろしければ、聞きに来てください>オール。……つっても、わたし、加藤さん、東さんの海外SFおたく三人組のトリプル攻撃に、向井くんが苦しめられるだけという展開になりそうな気もしますけど。負けるな(笑)。

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Google Summer of Codeのページ(英語)
向井くんのブログ
SFセミナーのページ
京都SFフェスティバルのページ

 最後に、向井くんの本も載せておきます。

入門Haskell―はじめて学ぶ関数型言語

向井淳
毎日コミュニケーションズ
(amazon)(bk1)

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